趣味ではじめた音楽で、教室で先生が演奏した曲をデジタルレコーダーで録音して、自宅へ持ち帰りパソコン、コンポ、CDなどで再生して練習したいという案件。
一番簡単な方法はパソコンにファイルを取り込まずに、コンポに外部入力端子で接続して再生することだと教えた上で、パソコンでのファイルの取り扱いをレクチャーした。
まずは「音とは何ぞや」というところからはじめる。楽器や声帯の振動が空気を震わせて、そこに密度の違いが発生して伝わってくることを説明する。
これをマイクで拾って電気信号に変換。これを毎秒サンプリング周波数の数ごとに、音量を設定されたビット数の分解能で記録していくということを理解してもらう。そこから生成されたWAVファイルのサイズの大きさの概念をつかんでもらう。約4万分の1秒ごとに約6万段階の階段状のグラフで記録されるということが解ってもらっう。そのことで1曲が50MB程度になるサイズの大きさがつかめたようだ。
そして録音されたWAVファイルをパソコンに取り込んで、それを単純にCD-Rに焼いただけではCDプレイヤーでは再生できずに、CDAというファイル形式に変換してやる必要がある。これをパソコンに付属にCDを焼くソフトで実際にやってみせる。
iPODも使っているということなので、それを開いてm4pファイルやmp3ファイルなどは圧縮されて間引きされているから一曲で5MB程度と生データの10分の1程度になっていることを説明。
単純に聞こえる音楽でもファイル形式でサイズや品質が違うこと、そしてターゲットになるファイル形式は何なのかを理解しないと作業ができないので、かなり突っ込んで程度丁寧に教えた。
とりあえず依頼の本来の目的は達成できたが、パソコン自体の動きがかなり遅くて参った。XPでメモリが256Mしか積んでいないことが主要因だと思われたので、パソコンショップに依頼して512Mか1GB程度に増設した方が快適に使えるようになるとアドバイスした。
それでも解決しない場合はリカバリーの必要があるので、CD焼いたのと同じような手順で必要なファイルをCD-Rに焼いてバックアップを取ってから、工場出荷時に状態に戻す必要があることを教えた。手に負えない場合は、別途依頼してもらえば作業できると案内した。
その他にも地デジの録画などデジタルテレビの使いこなしも訊かれたので、基本的な概念を説明してきた。ブルーレイディスクレコーダーへの買い替えのタイミングで接続や設定もできると案内した。
以前、別の業者を呼んでレクチャーしてもらったそうだ。その時はマトモに対応してもらえなかったみたいだが、今回はとても満足してくれたと思う。
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